- 2008年6月10日 15:19
- 統計
医学研究では3群以上のデータを扱うことが結構あると思う。統計ソフトでもソフトによりいくつかの方法が提供されている。もちろん、それで十分に差が検出できれば、何の問題もないのだが、検出力がいまひとつでもう少し検出力の高い方法はないかと思ったりすることがある。
「統計的多重比較法の基礎」には、パラメトリック、ノンパラメトリックの多重比較検定が複数解説されている。どの方法をどのような多重比較に使うか、検出力はどの方法がすぐれているか、など詳しく解説してある。数式もたくさん出てくるが、拾い読みするだけでもとても役に立つ。なかには、ANOVAが前提になっていない多重比較検定を行う場合にはANOVAを行わない、など知らないとびっくりするようなことも記載されており、多重比較検定をしたいときに大きな助けとなる。
理論が分かれば、あとは望みの検定方法をどのように実現するかである。もちろん、お持ちの統計ソフトで実現できるればよいのだが、できないこともある。慣れないとちょっとハードルは高いが、Rというフリーの統計ソフト(Rjp-Wiki)と、多重比較検定のための関数(Rによる統計処理)を使えば、「統計的多重比較法の基礎」にある検定方法を実現できる。R-Tipsには画像入りでインストールの説明や、使い方が丁寧に解説してある(この方法は、自分で関数をRに組み込むことになるため、利用は自己責任で)。
Rを使うかどうかはともかくとして、多重比較をきちんと知りたい方には、「統計的多重比較法の基礎」はお勧めである。
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